探偵の調査報告書は紙じゃないとダメ?PDFで納品する理由
「探偵の調査報告書は紙でもらうものだと思っていました」
「PDFだけで大丈夫なんですか?」
これは、実際に依頼者様からよく聞かれる質問です。
フリーランス探偵事務所では、調査報告書はPDFでの納品を基本としています。
理由は、単に印刷代や製本費を省くためではありません。
調査報告書は、豪華な冊子として保管すること自体が目的ではなく、
必要になったときに証拠として確認し、弁護士へ共有し、話し合いや裁判・調停等で使える状態にしておくことが重要だと考えているためです。
結論:
調査報告書は、紙かPDFかだけで価値が決まるものではありません。
誰が、いつ、どこで、何をしていたのか。それを裏付ける写真や時間、場所、行動が、第三者にも分かる形で整理されていることが重要です。
フリーランス探偵事務所では調査報告書をPDFで納品しています
当事務所では、対象者の行動を時系列で整理し、写真を配置した調査報告書を作成しています。
報告書には基本的に、次のような内容を記載します。
- 調査日時
- 調査開始場所
- 対象者の行動
- 移動状況
- 立ち寄った場所
- 人物との接触
- ホテルや住宅等への出入り
- 入った時刻、出た時刻
- 滞在時間
- 撮影写真
- その他、調査結果を確認するために必要な事項
不貞調査であれば、例えば「ホテルに入った」という一場面だけではなく、
その前後の行動、入った時刻、出てきた時刻、誰と一緒だったのかなどを時系列で整理します。
事務所名、代表者名、作成日、ページ番号等を入れ、署名・捺印した調査報告書をPDFとして交付しています。
PDFだから簡易的な報告書にしている、ということではありません。
なぜ紙ではなくPDFを基本にしているのか
紙の調査報告書にも、手元で読みやすい、紙で保管したい人には分かりやすい、といった利点があります。
一方で、証拠を長期間保管して実際に使うことまで考えると、紙には物理的な弱点もあります。
- 紛失する
- 水濡れや破損が起きる
- 誤って捨ててしまう
- 配偶者等に見つかる
- 持ち去られる
- 感情的になった相手に破られる、捨てられる
紙の報告書が一冊しかなく、それを失ってしまえば、その一冊を頼りにしていた場合は困ります。
PDFであれば、
- パソコン
- スマートフォン
- USBメモリ
- 外付けストレージ
- クラウドストレージ
など、複数の場所へ同じデータを保存できます。
紙の一冊を大切に守るだけではなく、同じ証拠を複数箇所へ残しておける。
これが、当事務所がPDF納品を基本にしている大きな理由の一つです。
相手に報告書を見せる場合にも、バックアップを残せます
浮気調査の証拠を取得した後、配偶者へ証拠を見せて話をすることがあります。
その際、唯一の紙の報告書を相手へ渡してしまえば、持ち去られたり、破られたり、捨てられたりする可能性もあります。
PDFで複数保存しておけば、仮に印刷した一部を相手へ見せたとしても、証拠データそのものまで失う可能性を下げられます。
そのため当事務所では、報告書を受け取った後は、一か所だけではなく複数の場所へ保存しておくことをおすすめしています。
LINEやメールで調査報告書を受け取れます
PDFの調査報告書は、LINEまたはメールで納品可能です。
ただし、LINEで受け取ったからといって、LINEだけを長期的な保管場所にすることはおすすめしていません。
納品後は、
- パソコンへ保存する
- USBメモリ等へコピーする
- クラウドストレージへ保存する
など、別の場所にも保存してください。
LINEは受け渡しの手段として利用し、証拠の保管場所は別にも作っておくという考え方です。
60日間は調査報告書データの保管・再発行を保証しています
PDFのメリットの一つが、再発行しやすいことです。
当事務所では、調査報告書データについて60日間は保管・再発行を保証しています。
この期間内に、
- スマートフォンを紛失した
- 誤ってPDFを削除した
- パソコンが故障した
- もう一度送ってほしい
といった場合は、基本的に無料で再送できます。
ただし、60日を超えたデータの保管については保証していません。
そのため、事務所側の保存だけを頼りにせず、納品後はご自身でも複数箇所へ保存してください。
探偵業法で「60日後に必ず削除」と決まっているわけではありません
調査報告書には、対象者の行動、写真、場所など、多くの個人情報が含まれます。
そのため、いつまでも何の目的もなく保管すればよい資料ではありません。
一方で、探偵業法に「調査報告書は一律60日後に必ず廃棄しなければならない」という保存期限が定められているわけでもありません。
探偵業法では、契約前に、探偵業務に関して作成・取得した資料をどのように処分するのかについて説明することが求められています。
また、探偵業者には、業務上知り得た秘密を漏らさないことや、作成・取得した資料の不正・不当な利用を防止するための措置が求められています。
個人情報保護法についても、一律の保存期間が定められているわけではありませんが、利用する必要がなくなった個人データは適切に取り扱う必要があります。
参考:警察庁「探偵業について」
参考:e-Gov法令検索「探偵業の業務の適正化に関する法律」
参考:個人情報保護委員会「取得した個人情報は、いつ廃棄しなければなりませんか」
PDFの調査報告書は弁護士へそのまま共有できます
慰謝料請求や離婚について弁護士へ相談する場合、PDFであれば依頼者様から弁護士へそのまま共有できます。
弁護士に見てもらうためだけに、報告書を一度コピーしたり、冊子を郵送したりする必要はありません。
必要なページや写真を確認してもらいやすいことも、電子データの利点です。
当事務所でも、実際に弁護士が調査報告書を確認することを前提として作成することがあります。
弁護士から報告書の内容について要望を受けることもあります
弁護士から報告書について細かな要望を受けることは、それほど多くありません。
ただし、実際に要望を受けたケースはあります。
例えば、
- 撮影できていた写真のうち、強すぎる写真を逆に報告書から外してほしいと言われたケース
- 対象者が建物から出てくるまでの状況について、1時間ごとの写真も入れてほしいと言われたケース
などです。
どの写真を使うのか、どの経過を細かく示すのかは、案件によって異なります。
写真をたくさん入れれば必ず良い報告書になる、という単純な話ではありません。
実際にその証拠を使う弁護士から追加や修正の希望があれば、必要に応じて報告書を調整できることも、電子データで作成する利点です。
誤字修正は無料・内容を作り直す場合は11,000円
調査報告書に誤字等があった場合の修正は無料です。
一方、納品後に内容を大きく変更し、報告書そのものを作り直す場合は11,000円(税込)です。
単にPDFを紛失したため同じ報告書を再送することと、内容を変更して報告書を作り直すことは分けて扱っています。
調査報告書は通常2週間程度で作成します
調査報告書は、通常2週間程度を目安に作成しています。
調査で撮影した写真と行動記録を確認し、時系列を整理して報告書にまとめます。
単に撮影した写真を並べるだけではなく、第三者が後から見ても、
- 何時に
- どこで
- 誰が
- 誰と
- どのような行動をしたのか
を追えるように整理します。
PDFでも裁判で使える?重要なのは「紙かPDFか」だけではありません
「裁判で使うなら、紙の原本じゃないとダメなのでは?」
と心配されることがあります。
しかし、証拠として重要なのは、紙かPDFかという媒体だけではありません。
調査報告書に、
- 対象者が誰なのか
- いつ撮影されたのか
- どこで撮影されたのか
- 誰と行動していたのか
- どの施設へ入ったのか
- 何時に入り、何時に出たのか
- どの程度滞在していたのか
- 前後の行動がどのようにつながっているのか
などが整理され、それを写真等で確認できることが重要です。
実際、2026年5月21日に全面施行された民事訴訟手続のデジタル化では、裁判所への書証の写しに代わる画像情報をPDF形式で提出する仕組みも導入されています。
そのため、単純に「紙でなければ裁判資料にならない」と考える必要はありません。
ただし、PDFであるだけで証拠としての価値が保証されるわけでもありません。
報告書の内容、写真、取得した状況、立証したい事実などによって評価は異なります。
また、家庭裁判所で行う家事調停等を含め、手続によって実際の提出方法は異なります。
具体的に裁判・調停へ提出する場合は、担当弁護士または裁判所へ提出方法を確認してください。
当事務所では裁判・調停で使う可能性を見越して報告書を作成します
浮気調査で報告書を作るのであれば、その後に、
- 配偶者との話し合い
- 不倫相手との話し合い
- 弁護士への相談
- 慰謝料請求
- 離婚協議
- 調停
- 裁判
などへ進む可能性があります。
当事務所としては、裁判や調停で使えないことを前提にした報告書を作っても、探偵へ依頼する意味が薄くなってしまうと考えています。
そのため、後から第三者が見ても対象者の行動を確認できるよう、時刻・場所・写真・行動を時系列で整理します。
ただし、調査報告書があれば必ず慰謝料請求が認められる、必ず裁判で勝てる、という意味ではありません。
最終的な法的評価については弁護士へ確認してください。
紙の報告書を希望する場合も対応できます
「どうしても紙で持っておきたい」
という場合は、紙での納品にも対応できます。
ただし、当事務所では豪華な製本冊子を別に作成しているわけではありません。
基本的には、PDFと同じ内容を普通紙へ印刷してまとめたものです。
紙での納品を希望される場合は、印刷費と郵送費をご負担いただきます。
内容自体はPDFと同じですので、ご自身でPDFを印刷していただいても構いません。
当事務所では、報告書の価値は製本の豪華さではなく、実際に取得した証拠と行動記録が第三者にも分かる形で整理されていることだと考えています。
紙の報告書の方が証拠として強いわけではありません
紙で製本されていることだけを理由に、PDFより証拠として強くなるとは考えていません。
重要なのは、
- 対象者を確認できるか
- 撮影日時が分かるか
- 場所が分かるか
- 行動の前後関係が分かるか
- 写真と文章が対応しているか
- 第三者が見ても状況を把握できるか
といった報告内容です。
「紙だから正式、PDFだから簡易版」という分け方はしていません。
当事務所がPDFで正式に交付するものが調査報告書です。
調査報告書には署名・捺印をしています
当事務所では、調査内容を時系列で整理したうえで、署名・捺印した調査報告書をPDFで交付しています。
紙に印刷しなければ署名や捺印が存在しない、ということではありません。
写真・動画は報告書とは別にデータで渡すこともできます
調査中に撮影した写真は、基本的な調査成果としてデータでお渡ししています。
現在の料金は、
| 提出物 | 料金 |
|---|---|
| 写真データ | 無料 |
| 調査報告書 | 33,000円(税込) |
| 動画データ | 22,000円(税込) |
報告書や動画が必要ない場合に、必ず購入していただく必要はありません。
料金は変更される場合がありますので、ご依頼時は最新の料金表をご確認ください。
PDFの受け渡し方法やセキュリティの希望も相談できます
調査報告書には個人情報や写真が含まれます。
そのため、
- パスワードを設定してほしい
- 特定の方法で受け取りたい
- メールではなくLINEで受け取りたい
- 共有方法について相談したい
といった希望がある場合は、できる限り対応します。
すべての報告書を一律に同じ送信方法や同じセキュリティ設定にするのではなく、希望がある場合は事前にご相談ください。
実際の調査報告書の表紙
当事務所で実際に交付している調査報告書の表紙を掲載予定です。
報告書本文には実際の対象者、場所、写真、行動等が記録されるため、実案件の本文自体はホームページ上では公開していません。
探偵のPDF調査報告書についてよくある質問
探偵の調査報告書はPDFでも大丈夫ですか?
当事務所ではPDFでの納品を基本としています。重要なのはPDFか紙かだけではなく、調査日時、場所、対象者の行動、写真、滞在時間等が第三者にも分かるよう整理されていることです。
紙じゃないと裁判で使えませんか?
紙でなければ一律に使えないというものではありません。2026年5月21日に全面施行された民事訴訟手続のデジタル化では、書証の写しに代わる画像情報をPDF形式で提出する仕組みもあります。ただし、実際の証拠としての評価や提出方法は事件・手続によって異なるため、担当弁護士または裁判所へ確認してください。
弁護士にはPDFのまま渡せますか?
はい。依頼者様から弁護士へPDFを共有できます。弁護士から報告書の写真や記載内容について追加・修正の希望を受けた場合にも、電子データであれば対応しやすいという利点があります。
PDFを紛失した場合は再発行できますか?
当事務所でデータを保管している期間内であれば、同じ報告書の再送は基本的に無料です。60日間は保管・再発行を保証しています。
どのくらいの期間、事務所で保管していますか?
60日間はデータの保管・再発行を保証しています。60日を超えた保管については保証していませんので、納品後はパソコン、USB、クラウド等への複数保存をおすすめします。
LINEで受け取ったPDFはそのままにしておいて大丈夫ですか?
LINEだけを長期保管場所にすることはおすすめしていません。受け取った後は、パソコン、USBメモリ、クラウドストレージ等にも保存してください。
USBやクラウドへ保存しても大丈夫ですか?
はい。むしろ一か所だけに保存せず、複数の場所へバックアップしておくことをおすすめしています。
紙の調査報告書も作ってもらえますか?
対応可能です。基本的にはPDFと同じ内容を普通紙へ印刷したもので、印刷費と郵送費をご負担いただきます。ご自身でPDFを印刷していただいても構いません。
紙の報告書の方が証拠として強いですか?
紙であることだけを理由に証拠として強くなるとは考えていません。重要なのは、日時、場所、人物、行動、滞在時間、写真等がどのように記録されているかです。
写真や動画も別でもらえますか?
写真データは基本的な調査成果として無料でお渡ししています。動画データの提出は22,000円(税込)、調査報告書は33,000円(税込)です。
PDFに署名や捺印はありますか?
はい。当事務所では署名・捺印した調査報告書をPDFで交付しています。
パスワード付きで送ってもらえますか?
受け渡し方法やセキュリティについて希望がある場合はご相談ください。できる限り希望に沿った方法をご案内します。
報告書はどのくらいで完成しますか?
通常2週間程度を目安に作成しています。
報告書の誤字を直してもらう場合も料金がかかりますか?
誤字等の修正は無料です。内容を大きく変更して報告書そのものを作り直す場合は11,000円(税込)です。
紙かPDFかより、実際に使える内容であることが重要です
調査報告書の価値は、豪華な冊子になっていることではありません。
誰が、いつ、どこで、誰と、何をしていたのか。
そして、その行動を裏付ける写真や記録が、第三者にも分かる状態になっていることが重要です。
フリーランス探偵事務所では、裁判・調停・弁護士への相談等で実際に証拠を使用する可能性を見越して調査報告書を作成しています。
そのうえで、保管、共有、複製、再発行のしやすさから、PDFでの納品を基本としています。
紙が必要な場合は印刷にも対応できます。
調査報告書の形式や、どこまでの証拠が必要なのか分からない場合も、調査前にご相談ください。
浮気調査・調査報告書について相談する
「証拠を取った後、弁護士へ相談する予定」
「裁判で使う可能性がある」
「写真だけでいいのか、報告書まで必要なのか分からない」
現在の状況をお聞きしたうえで、必要な調査と提出物をご案内します。

