依頼者様が”調査に参加”する危険性

先日まで進めていた浮気調査なのですが、残念ながら結果が出ずに終了となりました。

追加調査があれば再度、調査するかもしれません。

奥様の不貞の証拠を集めていました。

調査日、奥様は相手男性宅に出入りしていたのですが、

それにも関わらず、「不貞の証拠」を撮影する事は出来ませんでした。

原因としては、「依頼者様の調査への参加」かと思われます。

ちなみに、当社の契約書には「依頼者様が自ら調査を行った場合」はキャンセルや返金に応じる事は出来ない、と記載があります。

理由は、調査が失敗に終わる可能性が高いからです。

依頼者様がご自身で調査を行う、探偵の調査に参加するなどした場合、

調査対象者に調査がバレたり、証拠が撮りきれずに終わるパターンが非常に多いです。

今回の例で言うと、面談の日から調査の日まで、2週間ほど空いてしまいました。

その期間中、依頼者様ご自身で不貞相手の男性宅を見張ったようです。

コンビニで2人で買い物をしている様子などの撮影は出来ていましたが、肝心の相手男性宅への出入りの写真は撮れていないとの事でした。

当社で調査を行った当日、お昼過ぎから男性宅の出入りの監視のご依頼だったのですが、

依頼者様から「その時間まで私が見張っているので、着いたら連絡をください」と連絡が入りました。

2人で男性宅にいるので、とりあえず監視してくださいと頼まれました。

ひとまず、こちらとしてはご要望があるならその通りに動きますので、

この調査は依頼者様のご指示で、その通りに監視を行いました。

結果として対象者達は既に外出していたようで、監視時間中に外から2人で戻って男性宅に入ったところだけ確認出来、撮影もしました。

その次週、依頼者様のご指示通りの時間だけ監視を行いましたが、出入りは確認できませんでした。

この状態では不貞の証拠が撮れたとは言えません。

今回のようなケースの何が良くなかったのかまとめてみます。

依頼者が調査に参加するデメリットをまとめると、

①依頼者様が作戦を考えてこちらがその通りに動く、という形になりがち。

正直に申し上げて、このやり方だと素人が調査しているのと変わりません。

どうすれば不貞の証拠として使える映像が撮影できるか、時間や場所はどうするのかなど、ある程度経験がないと判断が難しいです。

②基本的に依頼者様が完璧な証拠を撮影する事は困難。

男性宅への入りを撮影して、

その後出てくるところを撮影する必要があります。

当社で入るところを撮影出来ていたとしても、依頼者様に引き継いで出て来るところを撮り逃す、といったパターンになりがちです。

③依頼者が現場をうろついているのを見られると、その時点で調査失敗になる可能性が高い。

奥様が男性宅に出入りしていて、見つかって「え、あれうちの旦那じゃん」となったらもうそこで証拠が撮れる見込みはほぼなくなります。

非常にハイリスクです。

基本的に調査は全てお任せ頂いた方が、不貞の証拠を撮影できる可能性は高いです。

どうしても調査に参加したいと言う事であればお止めしませんが、それに伴うリスクもご承知頂ければ幸いです。

 

 

筆者:代表 高橋 悠太

東京の探偵会社で5年程、調査及び裁判資料作成等の経験を積んだ後、現在は独立し探偵業を営んでおります。

フリーランス探偵事務所として活動を始めて約6年、300件ほどの調査を行いました。

東京都公安委員会より正式な許可を頂いて活動しています。

探偵会社に勤務していた時と合わせ、調査経験数は約700案件程。

格安での浮気調査、行動調査、所在調査、身元調査や裁判で認められる証拠収集、資料作成を主な業務としております。

主に東京都周辺及び関東で活動しています。

調査終了後のサポート、アドバイスも行っています。

費用を出来る限り抑える方針で活動しています。

 

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