探偵が調査中に最も避けなければならない失敗の一つが、
対象者に尾行や張り込みを気付かれることです。
対象者を一度見失っただけであれば、別日に調査をやり直せることがあります。
しかし、尾行そのものに気付かれて警戒されると話が変わります。
対象者が後方確認を始めたり、行動を変えたり、浮気相手と会う方法を変えたりすると、
その後にプロの探偵が調査しても証拠を取ることがかなり難しくなることがあります。
「まず自分で尾行して、ダメなら探偵」はやめた方がいいです
対象者を警戒させてから探偵に依頼しても、元の状態には戻せません。
証拠を取りたいのであれば、対象者がまだ油断している段階で調査することが重要です。
このページでは、実際の調査現場で尾行がバレる原因と、
当事務所がどのような点に注意して調査しているのかを解説します。
浮気調査そのものについては、
浮気調査の内容・調査方法はこちら
をご確認ください。
どういう時に探偵の尾行がバレるのか?
面取りの時
面取りとは、事前に受け取った写真などから調査対象者本人を現場で特定することです。
写真を見ただけの人物を、実際の現場で迷わず本人だと判断するのは、
経験のある探偵でも慎重さが必要です。
経験が浅い場合、
本人だという確信を持とうとして対象者の顔を長く見たり、
正面から顔を確認しようとしてしまうことがあります。
当然、見られている対象者側もこちらを見る可能性があります。
面取りは対象者にこちらの存在を意識させず、
短時間で本人だと判断しなければなりません。
監視・張り込み場所の選択を間違えた時
張り込み場所を間違えると、
監視しているつもりの調査員が逆に対象者から観察されることがあります。
例えば、
- マンションやビルの出入口だけを見ていて、上階から調査員を見られていた
- 室内の様子を確認しようとしている姿を対象者に見られた
- 対象者の同僚や知人に不審に思われ、本人へ伝えられた
といったケースです。
一番いい張り込み場所は、
対象者からこちらが見えない場所です。
それが難しい場合には、
見られても不自然ではない位置を選びます。
必要以上に深追いした時
対象者を最後まで追い続ければいいというものではありません。
例えば、
マンションの中まで無理に入り込んだり、
対象者と同じエレベーターに乗ったりする場面です。
対象者と調査員がほぼ二人きりになる状況では、
こちらの存在を強く認識される危険があります。
重要なのは、
尾行を続けることではなく、依頼者の目的を達成することです。
例えば浮気調査であれば、
最優先は不貞の証拠を撮影することです。
不貞の証拠を撮り切っていない段階で、
浮気相手の住所を確認するためにマンション内部まで無理に追跡し、
そこで対象者を警戒させるのは順番が違います。
浮気調査で起こるその他の失敗については、
浮気調査が失敗する原因と対策
でも詳しく解説しています。
対象者と何度も目が合った時
徒歩尾行では、対象者と目が合うことはかなり危険です。
一度だけであれば偶然と認識されることもありますが、
同じ人物と繰り返し目が合えば、
対象者がこちらを意識し始める可能性が高くなります。
そのため尾行中は、
対象者の顔ばかりを見るのではなく、
足元や服装、持ち物、進行方向などから動きを確認します。
車両尾行は徒歩尾行とは違う難しさがある
車で対象者を追う場合、
徒歩尾行とは別の難しさがあります。
一番分かりやすいのが、
対象車両との距離です。
距離を空けすぎれば、
信号に引っ掛かっただけで対象車両を見失う可能性があります。
だからといって、
常に真後ろについて走ればいいわけでもありません。
同じ車が何度も後ろについていれば、
対象者がバックミラーでこちらを確認している可能性があります。
ここで厄介なのが、
対象者がバックミラーでこちらを確認していても、
調査員側からはそれが分からないことが多いという点です。
対象者が露骨に警戒してくれるとは限らない
何度も振り返ったり、
急に速度を変えたりするなど、
分かりやすく警戒する対象者であればまだ判断できます。
しかし実際には、
「尾行されているかもしれない」と気付いても、
すぐには態度に出さない対象者もいます。
バックミラーなどでしばらく後方を確認し、
同じ車がついてくるかを確認しながら、
確信を持つまでこちらを泳がせることがあります。
調査員側では普通に尾行できていると思っていても、
対象者側ではすでにこちらを確認している可能性があるということです。
車両尾行ではGPSを併用した方がいい場合がある
このような理由から、
当事務所では使用できる条件であれば、
車両尾行でGPSの位置情報を補助的に利用することがあります。
GPSがあれば、
常に対象車両の真後ろへ張り付く必要がなくなります。
信号などで一時的に距離が開いた場合でも、
位置を確認できれば再度対象車両を確認できる可能性があります。
つまりGPSは、
単に対象者の場所を確認するためだけではなく、
不必要に対象車両へ接近し続けないためにも利用できます。
ただし、
GPSは誰の車にでも自由に取り付けていいものではありません。
使用できないケースもあるため、
実際に利用できるかどうかは事前に確認する必要があります。
「警戒された」と「完全にバレた」は探偵側から区別できないことがある
「少し警戒されただけなら大丈夫なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし実際の調査では、
対象者がどこまで気付いているのかを調査員側から正確に判断できないことがあります。
対象者の頭の中を見ることはできません。
後ろを確認しているだけなのか、
すでに尾行だと確信しているのか、
こちらを泳がせて確認している途中なのかは、
外から完全には分かりません。
そのため実務上は、
明確な警戒行動が出ている時点で、
かなりバレている前提で考えた方が安全です。
対象者は「尾行に気付いた」と依頼者に教えてくれるとは限らない
これは特に、
自分や知人で尾行してから探偵へ依頼する場合に問題になります。
対象者に尾行が完全にバレていたとしても、
本人が依頼者に、
「尾行しているだろ」
「誰かにつけさせているだろ」
と伝えるとは限りません。
何も言わず、普段どおり生活しているように見せる対象者もいます。
そのため依頼者側では、
「本人は何も言っていないから警戒していない」
と思っていることがあります。
ところが実際に探偵が調査を開始すると、
最初から後方確認が多かったり、
通常では考えにくい動きをしたりして、
まともに尾行できないことがあります。
依頼者は「警戒していなかった」、探偵は「最初から警戒していた」
この状態になると厄介です。
依頼者からすると、
「調査を頼むまでは警戒していなかった」
となります。
一方、現場へ入った探偵からすると、
「調査開始時点ですでに対象者が警戒していた」
となります。
しかし、
対象者がいつ尾行に気付き、
何をきっかけに警戒し始めたのかを後から証明することは難しいです。
結果として、
誰が対象者を警戒させたのか分からず、
責任の所在まで曖昧になることがあります。
一度尾行がバレるとプロの探偵でも追えなくなることがある
尾行は手品に少し似ています。
何も知らずに見ている時には分からなくても、
一度「どういう仕組みなのか」を知ってしまえば、
次からは見る場所が変わります。
尾行も同じです。
一度、
「自分は誰かに尾行されている」
という意識を持った対象者は、
次から後ろを見るようになります。
車であればバックミラーを確認し、
徒歩なら後方の人物を確認し、
駅や店舗へ入った際にも周囲を確認するようになります。
こうなると、
あとから経験のある探偵へ依頼しても、
通常の対象者と同じようには追えません。
場合によっては、
証拠を撮るための尾行自体が成立しなくなることもあります。
自分で尾行してから探偵に頼むのでは遅いです
実際に、自分や知人で尾行したことで対象者を警戒させ、
その後の調査が非常に難しくなっているケースがあります。
浮気の証拠を取りたいのであれば、
対象者がまだ油断している段階でプロに依頼してください。
当事務所が尾行をバレにくくするために行っていること
面取り前に情報をできるだけ揃える
可能であれば、
調査当日の服装や普段使用しているカバン、
靴、車両などの情報を事前に確認します。
情報が多ければ、
対象者の顔を正面から長時間確認する必要がありません。
横顔、後ろ姿、背格好、服装、持ち物などを組み合わせて、
本人確認を行うことができます。
対象者の目線から張り込み場所を考える
張り込み場所は、
単にこちらから対象者が見えるかどうかだけでは決めません。
対象者からこちらがどう見えるかまで考えて場所を選びます。
見えない場所が最優先。
それが難しければ、見えても不自然ではない位置を選択します。
調査の優先順位を最初に決める
一番大切なのは、
依頼者が何を確認したいのかです。
浮気調査で不貞の証拠が目的なのであれば、
まず不貞の証拠を優先します。
浮気相手の住所や氏名などは、
その後に確認できることもあります。
目的と関係の薄いところで無理に深追いし、
肝心の証拠を撮る前に対象者を警戒させることは避けます。
必要なら追跡を断念する
尾行は続ければ続けるほど優秀というものではありません。
今追えば高い確率で警戒される、
しかもその日の目的達成には必要がないと判断した場合には、
一度追跡を止めることがあります。
見失うことより、今後の調査までできなくなる方が問題だからです。
尾行がバレやすい対象者
調査方法とは別に、
最初から尾行の難易度が高い対象者もいます。
- 以前に探偵を雇われた経験がある
- 過去に尾行されたことがある
- 依頼者本人や知人による尾行に気付いたことがある
- 浮気を問い詰められた直後である
- すでに「探偵を使われるかもしれない」と考えている
特に、
一度尾行されていることを認識した対象者は調査難易度が大きく上がります。
他社調査や自分での尾行ですでに警戒させてしまった場合については、
浮気調査に失敗した後の再調査について
もご確認ください。
まとめ|尾行がバレないために一番重要なこと
尾行がバレる原因をまとめると、
主に次のようになります。
- 面取りの際に対象者を見すぎる
- 張り込み場所を間違える
- 対象者と何度も目が合う
- 必要のない場面で深追いする
- 車両尾行で対象車両へ近づきすぎる
- すでに警戒している対象者を通常どおり追おうとする
ただし、
尾行の技術だけで全てを解決できるわけではありません。
一番有利なのは、対象者がまだ「尾行されるかもしれない」と考えていない状態です。
自分で何度か尾行してから探偵へ依頼するのではなく、
証拠が必要なのであれば最初からプロへ依頼した方が、
対象者が油断している状態から調査を開始できます。
浮気調査を検討している方へ
対象者を警戒させる前にご相談ください。
「自分で少し追ってみよう」と考えている段階でも構いません。
対象者がまだ警戒していないのであれば、その状態を維持したまま調査計画を組むことが重要です。
相談・見積もりは無料です。

