夫(妻)の不倫・慰謝料交渉の始め方
依頼者様の多くは最終的に慰謝料請求をお望みですが、慰謝料請求した経験が今までにない方がほとんどだと思います。
証拠が撮れた後、配偶者、浮気相手に対してどのように交渉を始めれば良いのか、不安な方は多いのではないでしょうか。
当探偵事務所の場合、慰謝料請求までアフターサポートして無料でお手伝いさせて頂いております。
慰謝料請求は状況により難易度が異なります。
慰謝料交渉の難易度に応じて、どのように慰謝料請求を行うか決めていくのが良いかも知れません。
方針を決める
離婚するかどうか、誰に対して慰謝料請求するかによって進め方は違ってきます。
・離婚を前提に進める。
・離婚しない事を前提に進める。
・まずは話し合ってから決める。
この3パターンから選んで頂く形になる事が多いかと思われます。
離婚を前提に進める場合
まず、基本的に離婚する場合の方が、交渉が簡単な場合が多いです。
離婚する場合は慰謝料の額が百万円単位で増えるので、交渉が難しいと思われる方が多いのですが、案外支払いまでスムーズに進みます。
離婚しない方向で進める場合
離婚しない場合は額が少ない割に案外難航することが多いです。
離婚しない場合、慰謝料だけでなく、今後の接触禁止を約束をどうするかなど考えるべき事が多く、交渉が複雑化します。
浮気相手にだけ慰謝料請求をお望みの方が多いのですが、裏で配偶者が慰謝料を弁償する事をどう防ぐのか、浮気相手から配偶者に対しての求償権放棄について、今後接触しない保障が無いなど、考慮すべき点が多い為です。
配偶者と話し合ってから進める場合
証拠を突きつけて配偶者と話し合い、その反応によって離婚するかどうかお決めになる方も多くいらっしゃいます。
そこで離婚を決意する方もいらっしゃいますし、配偶者からの謝罪を受け入れ、婚姻生活を継続される方もいらっしゃいます。
請求相手の状況について
請求相手の状況によっても慰謝料交渉の難易度は変わります。
まず支払い能力についてですが、こちらは一括で払えないような人物の場合、分割で支払い続けるような約束をして、公正証書に残すなどやり方はあるので、手元に慰謝料が入るまでに時間はかかってしまいますが、そこまで大きな問題にはなりません。
家族構成
大きく影響するのが請求相手の家族構成です。
特に、浮気相手にも配偶者がいる場合(ダブル不倫)は、交渉し易い場合が多いです。
※ただし、ダブル不倫で離婚せずに請求する場合は注意が必要です。
あとは実家暮らしなど、請求相手の家族も巻き込んで交渉できるような場合は交渉が進みやすい傾向にあります。
仕事
家族構成と同じくらい重要になってくるのが、請求相手の仕事です。
一番交渉し易い相手は、どこかの会社に勤務している相手です。
その会社の質が良ければ、更に交渉し易いです。
慰謝料交渉が難航した場合、裁判の後に給料差し押さえなどの手段を取る事も可能なのですが、これを恐れて大抵の場合は交渉に応じてきます。
その他、少々難しくなってくるのが経営者、自営業者の方です。
このような人物の場合、上記のような差し押さえが難しくなるので、交渉難易度は高い傾向にあります。
最も交渉しにくいのは無職です。
やはり捨てるものが無い人物というのは強いです。
強硬手段も取れず、難航する傾向にあります。
注意すべき相手
この中でひとつ注意が必要な組み合わせがあります。
「離婚せず、ダブル不倫の浮気相手に対して慰謝料請求を行うこと」
です。
過去のケースで、配偶者のいる浮気相手に慰謝料請求を行った結果、浮気相手の配偶者の耳にも入ってしまい、逆に慰謝料請求される余地が生まれました。
結果的に双方痛み分けとなり、1円も慰謝料が取れなかったケースがあります。
それを防ぐ為には、慰謝料の額を考慮したり、交渉自体の進め方にも配慮する必要があります。
どのように交渉を始めるか?
上記の傾向を踏まえた上で、まずはじめに依頼者様には
・弁護士に依頼する。
・ご自身で交渉する。
このどちらかを選んで頂く形となります。
交渉難易度と、双方の利点を踏まえた上で検討して頂くのが良いかと思われます。
ちなみに、まずご自身で交渉してみて駄目だったら弁護士に頼む、という選択肢もアリだと思います。
弁護士に頼まずに慰謝料請求は出来るのか?
双方のメリット、デメリット
・弁護士に依頼する場合
メリット
交渉の成功率が高い。
トラブルのリスクを避けられる。
請求相手と直接話をしなくてすむ。
合意書や誓約書など、弁護士のアドバイスの 元に作成できる。
デメリット
弁護士費用がかかる。
交渉が長引く場合がある。
・ご自身で交渉する場合
メリット
弁護士費用がかからない。
場合によっては相場よりも多い慰謝料を取れる。
デメリット
請求相手とトラブルになる可能性がある。
進め方により交渉の成功率が低くなる可能性がある。
双方の流れ
弁護士に依頼する場合、
①弁護士とコンタクトを取り、契約。
②内容証明郵便など(場合によっては電話) で請求相手と示談交渉開始。
③示談交渉で駄目だった場合は裁判へ。
④裁判で判決を取り、強制執行。
という順番で進むことになります。
当探偵事務所がかかわった件だと、95%ほどは②示談交渉で終わります。
残り5%ほどが③裁判になりましたが、回収も無事に終わるケースがほとんどでした。
ご自身で交渉する場合
①配偶者と話し合い
②浮気相手と話し合い
③慰謝料、その他の条件の折り合いがつけば、 入金、もしくは公正証書の作成。
④折り合いがつかなければ弁護士に依頼。
というのが基本的な流れになるかと思われます。
ある程度まとめてはみましたが、経験のない方には中々どう進めればいいかご不安なことも多いかと思われます。
当探偵事務所は慰謝料交渉までアドバイスが可能です。
ぜひご利用頂ければ幸いです。
筆者:代表 高橋 悠太 東京の探偵会社で5年程、調査及び裁判資料作成等の経験を積んだ後、現在は独立し探偵業を営んでおります。 フリーランス探偵事務所として活動を始めて約6年、300件ほどの調査を行いました。 東京都公安委員会より正式な許可を頂いて活動しています。 探偵会社に勤務していた時と合わせ、調査経験数は約700案件程。 格安での浮気調査、行動調査、所在調査、身元調査や裁判で認められる証拠収集、資料作成を主な業務としております。 主に東京都周辺及び関東で活動しています。 調査終了後のサポート、アドバイスも行っています。 費用を出来る限り抑える方針で活動しています。 |